鼻中隔湾曲症の入院・手術 体験記 -手術から現在まで-
鼻中隔湾曲症の入院・手術 体験記 -検査から入院まで-で検査から入院までについて書きました。
ここでは、手術から現在までについてまとめます。
鼻中隔湾曲症の手術をこれから受ける方や、手術を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。
手術
いざ手術室へ...緊急搬送などとは違い、患者(私)は自分で歩くことができる元気(?)な状態なので、手術室には自分で歩いて入りました。そして、ドラマでよく見るような手術室の手術台に自分で横になりました。
手の甲に注射針をさされ、そこから全身麻酔の薬が入っていきました。手の甲に冷たくしびれるように麻酔薬が入っていく感覚(今思い出してもゾッとします)があり.........「無事に終わりましたよ!」という医師の声で目が冷めました。
手術後は、高熱と泥酔が一緒になったような、なんともいえない感じでした。そして鼻がズキズキ痛む...一度手術室で目を覚ましたあとにまたすぐに眠ってしまい、気がついたらベッドの上でした。
手術後
ここが一番辛かったところです。
ベッドに運ばれてから、手術後1時間(2〜3時間だったかもしれません)は絶対安静で仰向けになっていました。
枕もないので腰が痛くなってきますし、鼻からはガーゼが大量に突っ込まれているにも関わらず、大量の血が噴き出してきて、ティッシュで血を拭う作業を何度もしなければなりませんでした。
口元には酸素マスクがあるため、酸素マスクの間にうまいことティッシュを突っ込むのですが、ティッシュを入れ過ぎると呼吸が辛くなってきてしまうので、血を拭う作業も簡単ではありませんでした。
しばらくして、酸素マスクが外され、枕も与えられたのですが、血は相変わらず吹き出し放題で、綿を鼻に入れたり、ティッシュで拭ったりと深夜になっても全く寝られずに大変な状況は続きました。
正直このときは「手術なんて受けなければよかった...」と後悔もしていました。また、正直手術を舐めていました。
全身麻酔と言ってもお腹を切り裂くような手術ではなく、比較的軽微なものだろうと思い込んでいたので、まさかの苦しみに動揺してしまったのかもしれません。
しかし、そこさえ乗り越えれば、長年の鼻の違和感から開放されることになり、今となってはいい思い出であり、手術を受けて心からよかったと思っています。
入院生活
術後は終始熱っぽくダルい感じが続き、入院中に読もうと思っていた小説もあまり読めませんでした。なにより鼻呼吸が全くできないので、睡眠もまともに取れず、せっかくの病院食もロクに味わうことができず...
また、術後はずっと手の甲に点滴の針が刺さっていて、定期的に抗生物質を点滴していました。
1日毎に鼻にパンパンに詰め込んだガーゼを1枚づつ抜いていくのですが、これが相当痛いです。
痛み止めが効いている時間とうまいこと重なればそうでもないのですが、これは辛かったです。しかしガーゼを抜くごとに徐々に開放感が湧いてきて、最後のガーゼをとった時はとても感動しました。
退院
実際には6日で退院出来ましたが、「退院予定日の1週間後まであと何日だろう...」と何回もカレンダーを見て計算していました。
3日目あたりからは大分落ち着いてきましたが、手術後は精神的にかなり参ってしまいました。
点滴や痛み止めなどを飲みながら、なんとか退院することが出来ました。壮絶な日々でしたが、日帰りの手術の場合はどのようは感じになるのか...看護師さんなども親切にして下さり、入院の手術で良かったと思いました。
退院後から現在
退院して仕事復帰はすぐにできましたが、1ヶ月は激しい運動は控えるようにとのことでした。
1か月後に最後の検査があり、問題なかったので運動の許可が下り、一応これで通院も終了しました。
半年たった現在、鼻の形も変わることなく、鼻孔拡張商品を使用せずとも快眠できるようになりました。
最後に
以上が私が鼻中隔湾曲症の手術をした体験談になります。
手術を受けるにあたって、私もネット上の情報をいろいろ調べましたが、あまりにもいろいろな情報が錯綜しているため自分では判断できず、結局は主治医のアドバイスに耳を傾けることにしました。
個人的には、手術後は辛かったですが今では手術を受けてよかったと思っています。手術を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。