小学生におすすめ 主人公と共に成長できる小説5冊
子供の頃にこの小説に出会っていたらもっと違う学生時代を送っていたかもしれない...といった感じの小説に最近出会うことが多いので、ここで小学生に読んでもらいたいおすすめの小説を紹介します。
小説を読むことが習慣化していなくても夢中になって読めるような、優しい文章で読みやすい小説を意識して選びました。
また、中学生向けの小説を中学生におすすめ 思春期に心の成長をもたらす小説5冊で紹介しています。
円卓/西 加奈子
小学3年生の女の子が主人公の小説です。ドラマや映画でよく見るような悲劇のヒロインなどの、非日常的なドラマチックな境遇にあこがれる主人公がとても可愛らしく微笑ましいです。
子供の頃は誰もが似たような妄想をした経験があると思います。
関西弁でやりとりされる会話もとてもテンポがよく面白かったです。
オルゴォル/朱川 湊人
小学生の主人公が、東京から鹿児島までの旅を通して学び成長をしていく物語です。福知山線の事故で友人をなくした人との出会いや、原爆ドームで戦争の悲惨さを学んだりと、主人公と同じように読者も成長できると思います。
親が子供に読ませたい一冊として人気のある一冊です。
青空のむこう/アレックス シアラー
事故で死んでしまった少年が、あの世からその後の現世(この世)を見て、いろいろなことを感じます。海外文学(海外小説)ですが、主人公の子供目線で語られているため、とても読みやすかったです。
クラスメイトの少年に向けた作文が印象深かったです。喧嘩をして仲の悪かったクラスメイトの作文は特に印象に残っています。
天国からはじまる物語/ガブリエル ゼヴィン
上記で紹介した「青空のむこう」に近い内容です。「青空のむこう」は男の子が主人公ですが、こちらは女の子が主人公です。
登場人物がみんなとても温かく、読んでいてとても優しい気持ちになれました。
こちらも海外文学(海外小説)ですが、児童文学のような子供でも読みやすい優しい文章なのでとても読みやすかったです。
裏庭/梨木 香歩
想像力を掻き立てるファンタジー小説です。私はファンタジー小説とは知らずに読んだので、最初は世界観に少し戸惑ってしまいましたが、とても楽しい小説でした。
第1回児童文学ファンタジー大賞受賞作という、とても評価の高い小説です。