html5 canvasの多角形の描画方法とパスの基本的な考え方

前回html5 canvasで色の指定と四角形の描画はシンプルな四角形を描画する方法を紹介しました。今回は少し複雑な多角形を描画する方法を紹介します。

多角形の描画方法

四角形を描画する場合は「x座標, y座標, 横幅, 高さ」の4つを指定すれば描画することが可能でした。表現を変えると、「起点となる座標(左上のx座標, y座標)と図形の横幅,高ささえ指定されれば、四角形の4つの頂点の座標が特定できる」ということです。

多角形を描画するためには、起点となる座標だけでなく、各頂点の座標もすべて指定する必要があります。各頂点の座標を指定し、指定した順番に頂点同士を線でつないでいけば多角形を描画することができます。

パスの基本的な考え方

多角形の頂点は何個になるかわからないので、fillRect(x座標, y座標, 横幅, 高さ)のように、x座標, y座標を指定するわけにはいきません。

そこでパスという機能が必要になります。

考え方としてはサブパスという配列のようなものに、多角形の頂点を入れて、線を定義していくイメージです。

関数

beginPath()

初期化の関数です。いままで指定したパスをすべてクリアします。

moveTo(x座標, y座標)

引数の座標をサブパスの起点となる座標に指定します。

lineTo(x座標, y座標)

最後に追加したサブパスの座標(起点)から引数の座標(終点)の線がサブパスに追加で定義されます。

多角形の頂点の数だけlineToを実行して、多角形の線を定義していきます。

closePath()

最後に指定したサブパスの座標(起点)とmoveToでセットしたサブパスの座標(終点)の線をサブパスに追加で定義します。

パスの表示

サブパスの線を定義しただけでは実際には描画されませんので注意が必要です。

実際に定義したサブパスの線を表示させるには下記のような関数を実行する必要があります。

stroke()

定義したサブパスの線を描画します。

線の色を指定する場合はstrokeStyle = 色を指定します。四角形を描画する際のstrokeRectで色を指定する場合と同様です。

fill()

定義したサブパスの線で囲われた部分を塗りつぶします。

塗りつぶしの色を指定する場合はfillStyle = 色を指定します。四角形を描画する際のfillRectで色を指定する場合と同様です。

実装例

具体的に多角形を描画します。

$(function ($) {
  //jQueryを使用しています
  //画面ロードイベントでcanvasの描画処理を実行します
  var canvas = $('#canvas')[0];
  if (canvas.getContext){ //古いブラウザなどcanvasが未対応の場合は処理を行わない
    var context = canvas.getContext('2d');

    //パスの初期化
    context.beginPath();
    //サブパスの起点を指定
    context.moveTo(200,40);
    //座標を指定してサブパスに追加
    context.lineTo(300,200);
    context.lineTo(100,200);
    //サブパスの最後の座標と起点を線で描画
    context.closePath();
    //定義したサブパスの線を描画
    context.strokeStyle = 'rgb(255, 0, 0)';
    context.stroke();

    //パスの初期化
    context.beginPath();
    //サブパスの起点を指定
    context.moveTo(400,40);
    //座標を指定してサブパスに追加
    context.lineTo(500,100);
    context.lineTo(400,160);
    context.lineTo(300,100);
    context.closePath();
    //定義したサブパスの領域を塗りつぶし
    context.fillStyle = 'rgb(0, 0, 255)';
    context.fill();
  }
});

これで複雑な多角形を描画することが出来ました。次回は直線だけでなく円を描画する方法を紹介します。


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