canvasのアニメーションで軌跡・残像・フェードアウトを表現する

前回canvasのアニメーションの基本的な考え方canvasで簡単なアニメーションを表現する方法を紹介しました。

今回はアニメーションを応用し軌跡や残像を残したり。フェードアウトする方法を紹介します。

軌跡

前回紹介した下のアニメーションの図形の動きの軌跡を残す方法を紹介します。

$(function ($) {
  //描画処理をファンクションで定義します
  function drawCircle(){
    context.beginPath();
    //y=sin(x)のグラフを再現
    context.arc(x, (Math.sin((x/180)*Math.PI))*100+300, 15, (0/180)*Math.PI, (360/180)*Math.PI);
    context.fillStyle = 'rgb(0, 0, 255)';
    context.fill();
  };

  //アニメーションの処理
  function loop() {
    requestAnimFrame(loop);
    //描画をクリアする処理をコメントアウトします
    //context.clearRect(0,0, context.canvas.width, context.canvas.height);
    //ループ毎にx座標を加算
    x += 1;
    //x座標が領域外の場合は最初の位置に戻す
    if(x>canvas.width()){
      x=0;
      //ここでクリア
      context.clearRect(0,0, context.canvas.width, context.canvas.height);
    }
    //描画処理
    drawCircle();
  }

  var canvas;
  var context;
  var x; //x座標

  canvas = $('#c1')[0];
  if (canvas.getContext){
    context = canvas.getContext('2d');
    x = 0; //x座標
    loop(); //アニメーションを実行
  }
});

クリアをしない

上のアニメーションでは1回ごとにキャンパスをすべてクリアしてから再描画していました。

軌跡を残すためにはクリアする処理をなくす必要があります。クリアをしなければ、前回描画した状態に対して追記する形になるため、軌跡を表現することができます。

$(function ($) {
  //描画処理をファンクションで定義します
  function drawCircle(){
    context.beginPath();
    //y=sin(x)のグラフを再現
    context.arc(x, (Math.sin((x/180)*Math.PI))*100+300, 15, (0/180)*Math.PI, (360/180)*Math.PI);
    context.fillStyle = 'rgb(0, 0, 255)';
    context.fill();
  };

  //アニメーションの処理
  function loop() {
    requestAnimFrame(loop);
    //描画を半透明の背景色で塗りつぶす
    context.globalAlpha = 0.1;
    context.fillStyle = $('#c1').css("background-color");
    context.fillRect(0,0, context.canvas.width, context.canvas.height);
    context.globalAlpha = 1;
    //ループ毎にx座標を加算
    x += 1;
    //x座標が領域外の場合は最初の位置に戻す
    if(x>canvas.width()){
      x=0;
      //ここでクリア
      context.clearRect(0,0, context.canvas.width, context.canvas.height);
    }
    //描画処理
    drawCircle();
  }

  var canvas;
  var context;
  var x; //x座標

  canvas = $('#c1')[0];
  if (canvas.getContext){
    context = canvas.getContext('2d');
    x = 0; //x座標
    loop(); //アニメーションを実行
  }
});

残像・フェードアウト

一見難しいようですが、シンプルな動きなら軌跡の応用で残像も簡単に表現することができます。

軌跡は前の処理をクリアしないことで表現しましたが、残像は半分クリアすることで表現します。半分クリアという表現はわかりづらいかもしれませんが、ループごとに半透明の色で塗りつぶすことによって、前回描画した画像は徐々に薄くなっていき、それが残像として表現されることになります。

$(function ($) {
  //描画処理をファンクションで定義します
  function drawCircle(){
    context.beginPath();
    //y=sin(x)のグラフを再現
    context.arc(x, (Math.sin((x/180)*Math.PI))*100+300, 15, (0/180)*Math.PI, (360/180)*Math.PI);
    context.fillStyle = 'rgb(0, 0, 255)';
    context.fill();
  };

  //アニメーションの処理
  function loop() {
    requestAnimFrame(loop);
    //描画を半透明の背景色で塗りつぶす
    context.globalAlpha = 0.1;
    context.fillStyle = $('#c1').css("background-color");
    context.fillRect(0,0, context.canvas.width, context.canvas.height);
    context.globalAlpha = 1;
    //ループ毎にx座標を加算
    x += 1;
    //x座標が領域外の場合は最初の位置に戻す
    if(x>canvas.width()){
      x=0;
      //ここでクリア
      context.clearRect(0,0, context.canvas.width, context.canvas.height);
    }
    //描画処理
    drawCircle();
  }

  var canvas;
  var context;
  var x; //x座標

  canvas = $('#c1')[0];
  if (canvas.getContext){
    context = canvas.getContext('2d');
    x = 0; //x座標
    loop(); //アニメーションを実行
  }
});

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