真相が気になってページをめくるミステリー小説5冊
読み始めると、真相がわかるまでなかなか本を置けない。そんなミステリー小説を5冊紹介します。
怖い雰囲気のものから、主人公と一緒に調べている気分になれるものまで選びました。
ハウスメイド/フリーダ・マクファデン
住み込みの家政婦として働き始めたミリー。仕事が見つかったのはよかったのですが、勤め先の家はどうも様子がおかしいです。雇い主の妻の言動も気になりますし、ミリーに与えられた部屋も落ち着ける場所とは言えません。
逃げたほうがいいのでは、と思いながらも、この家で何が起きているのか知りたくて読み進めてしまいます。登場人物の話をどこまで信じていいのかわからないところも面白いです。
落ち着いた謎解きより、先の展開に驚かされる小説を読みたいときにおすすめです。
十角館の殺人/綾辻行人
大学のミステリ研究会のメンバーが、十角形の館がある島を訪れます。いかにも事件が起こりそうな場所なのですが、実際に人が殺され始めると、誰を疑えばいいのかわからなくなります。
島にいる人たちの様子と、島の外で進む話の両方を追うのが楽しいです。読んでいる間は自分でも推理したくなるのですが、こういう小説ほど、自分が見落としているものがありそうで気になります。
仕掛けのあるミステリーを読みたい人には、まず薦めたくなる一冊です。内容を調べすぎずに読み始めるほうが楽しめると思います。
自由研究には向かない殺人/ホリー・ジャクソン
高校生のピップが、地元で起きた少女の失踪事件を自由研究の題材にします。犯人とされている少年が本当に犯人なのか疑い、関係者に話を聞いていきます。
自由研究のための調査なのに、話を聞くほど事件が身近で怖いものになっていくところが面白いです。ピップが自分の足で調べるので、一緒に手がかりを追っているような気持ちになります。
かなり厚い本ですが、続きが気になって読み進めやすいと思います。ピップが気に入ったら続編もあります。
嘘の木/フランシス・ハーディング
父親の死に疑問を持った少女フェイスが、真相を調べ始めます。この小説には、嘘を養分に育ち、真実を見せる実をつける不思議な木が出てきます。
ただ事件の犯人を探すだけではなく、「真実を知るために嘘をつく」という設定が面白いです。嘘が広まると何が起きるのかも気になりますし、フェイスが周囲の大人たちに負けずに調べていく姿も印象に残ります。
普通の推理小説とは少し違うものを読みたい人におすすめです。ファンタジーの要素がありますが、謎を追う楽しさもあります。
サスペンス作家が人をうまく殺すには/エル・コシマノ
サスペンス小説を書くフィンレイが、殺し屋と勘違いされてしまう話です。小説の打ち合わせをしていただけなのに、まさか殺人の依頼をされるとは思いません。
タイトルは物騒ですが、ずっと暗い雰囲気で進む話ではありません。フィンレイが困った状況に追い込まれていくのに、どこか軽快に読めるところが魅力です。
重い事件ものを読んだあと、少し気楽に楽しめるミステリーがほしいときに薦めたいです。